診療対象動物
犬・猫・うさぎ・ハムスター・フェレット
※その他の小動物はご来院前にお問い合わせください。
診療内容
一般診療
まずはワンちゃんネコちゃんの症状についてじっくりお話し合いをし、必要な検査・治療のご提案を致します。当院では、血液検査・レントゲン検査(デジタルX線画像診断システム)・超音波検査・内視鏡検査・眼科検査等の最新の機器を取り揃えております。
また、検査の費用や治療の副作用についても予めお伝えするよう心がけておりますが、ご不明な点や少しでも気になることがございましたら、どうぞ遠慮なくご質問ください。
その他、必要に応じてCTやMRIの検査センターのご紹介や大学病院等の二次診療施設と連携してのより高度な医療も行っております。
各種健康診断
ワンちゃんネコちゃんは人間の約4倍のスピードで年を重ね、6歳を超える頃から中年齢期にさしかかり、様々な慢性疾患がみられ始める時期となります。
しかしながら、早期発見早期治療を心がけることで、高齢になっても元気いっぱいに過ごしているワンちゃんネコちゃんもたくさんいらっしゃいます。
当院ではニーズに合わせた様々な健康診断プランをご用意しておりますので、こまめな健康診断の受診をおすすめ致します。
●動物ドック:一般的な健康診断プラン(33,000円)
●動物ドック(ライト):特に3歳以下の若い子におすすめのお手軽プラン(26,950円)
●眼科検診:特に高齢のワンちゃんにおすすめの白内障などのチェックプラン(11,000円)
動物ドックライト | 動物ドック | |
---|---|---|
身体検査 | ○ | ○ |
歯科検診 | ○ | ○ |
眼科検診 | ○ | |
血圧測定 | ○ | |
心電図 | ○ | |
血液検査 | ○ | ○ |
尿・便検査 | ○ | ○ |
レントゲン検査 (胸部) | ○ | ○ |
レントゲン検査 (腹部) | ○ | |
超音波検査 (心臓) | ○ | |
超音波検査 (腹部) | ○ | ○ |
爪切り・肛門腺しぼり・耳そうじ | ○ | ○ |
各種ワクチン・予防薬
☆ワクチンって何で打たなきゃいけないの?
感染症から身を守るためには免疫力をつける、つまり体内で抗体をつくることが必要です。そのことにより①感染そのものを防ぐ、②感染時の症状の悪化を防ぐことができるのです。
混合ワクチン | |
●0歳のとき | ・ワンちゃん…生後45~60日の間に1回目を接種し、その後1ヶ月おきに2回接種します(計3回)。 ・ネコちゃん…生後2~3か月の間に1回目を接種し、その1か月後に2回目を接種します。 |
●1歳以降 | 年に1回の接種になります。 |
狂犬病ワクチン |
●生後90日齢以降のワンちゃんは年に1回の接種が法律で義務付けられています。 |
☆フィラリアってどういう病気??
犬糸状虫とも呼ばれる寄生虫で、蚊の吸血により感染します。皮膚から筋肉へと移行し、血液の流れにのって最終的に心臓に寄生します。
フィラリアは感染するとリスクが高い病気です。予防薬は4~12月までの間、月に1回飲ませましょう。
☆ノミ・ダニ予防
ノミやダニが寄生すると痒みを伴う皮膚病を起こすばかりでなく、これらを介して消化管の寄生虫が発生してしまうこともあります。また、ノミ・ダニに刺されることで人獣共通感染症(人間にもうつる伝染病)がうつってしまうこともあります。
お薬は1か月に一度背中に数滴垂らすだけで簡単に予防できますので、しっかりと予防してあげましょう。予防時期の目安は4~11月です。
ワクチンや各種予防薬の種類は複数揃えておりますので、皆様のワンちゃんネコちゃんの生活習慣に合わせた最適な予防計画をご提案させていただきます。
避妊・去勢手術
避妊・去勢手術には非常に多くのメリットがあります。望まない妊娠を防ぐことができるばかりか、性ホルモンに関連する病気の予防につながります。
女の子では「子宮の感染症や乳腺腫瘍」の、男の子では「前立腺肥大・前立腺癌や肛門周囲の腫瘍」の発生率を低下させることができます。
また、避妊・去勢手術を行うことで緩和・解決につながる問題行動もあります。他のワンちゃん・ネコちゃんや人間に対する攻撃性、不適切なマウンティングや尿マーキング、発情時における自分自身のストレスからの解放などがあげられます。
なお、避妊・去勢手術実施時に、歯が全て永久歯に生えかわらずに乳歯が残っている場合、今後自然に抜ける可能性は極めて低く、将来的に歯石の沈着や歯周病の原因となりやすくなります。手術と同時に抜歯することをおすすめしております。
その他、避妊・去勢手術に関しての詳しい説明資料を院内にご用意しております。相談だけでもけっこうですので、ぜひ一度お声がけください。
♠ 去勢・避妊手術の流れ ♠
当院では去勢・避妊手術を受けて頂くにあたり十分なインフォームドコンセントを心がけております。ご予約は受付窓口・お電話にて承ります。
ご予約 | |
⇩ | |
術前検査 | 手術7日前~前日の間に一度ご来院ください。 全身状態の確認を行った上で手術方法、麻酔等のご説明をします。 |
⇩ | |
前日 | 夜11時以降はごはんを与えないようにしてください。 |
⇩ | |
当日 | 朝8時以降はお水も与えないようにしてください。 10時までにご来院ください。 |
⇩ | |
退院 | 去勢手術は当日の午後、避妊手術は翌日の午後退院になります。 退院後はエリザベスカラーを装着しご自宅で投薬していただきます。激しい運動やシャンプー等はお控えください。 |
⇩ | |
7日後 | 抜糸(猫去勢は術創チェック) |
<避妊手術(卵巣と子宮を摘出)>
<避妊手術(術後)>
<乳歯抜歯(上下とも犬歯が永久歯と乳歯の2枚歯になっています)>
<乳歯抜歯(抜歯後 乳歯は非常に長い歯根をもちます)>
☆猫の避妊・去勢手術助成金制度について
世田谷区獣医師会では世田谷区と協定を結び、猫の避妊・去勢手術費用の助成を実施しております。
助成を受けられる方は、世田谷区在住の方のみとなります。手術の前に予め申請が必要です。当院(もしくは世田谷保健所)に必要書類がありますので、ご来院の上、まずは手続きをしてください。
助成費用は以下の通りです。
飼い猫♂ 4,000円(区と獣医師会から助成)
飼い猫♀ 8,000円(区と獣医師会から助成)
飼い主のいない猫♂ 5,000円(区からのみ助成)
飼い主のいない猫♀ 10,000円(区からのみ助成)
ご不明な点はお電話にてお問い合わせください。
☆マイクロチップについて
世田谷区獣医師会では、大切な家族の一員である飼育動物が災害時等に迷子になっても飼い主様の元へ帰れるよう、個体識別のため、マイクロチップの普及を推進しています。
詳しくは当院までご相談ください。(7,700円)
超音波検査・内視鏡検査
当院では最新型の医療機器を導入し、超音波検査ならびに内視鏡検査に特に力を入れております。
特に超音波検査では高周波探触子(10MHz)を用い、心臓・肝臓・脾臓・胃腸・膵臓・副腎・腎臓・膀胱などの内蔵の異常を検出することができます。
内視鏡検査では異物の摘出を行ったり、病理検査や遺伝子検査を組み合わせることで簡単な検査ではわからない嘔吐や下痢の原因を診断したりします。
【消化器科~下痢・嘔吐が続いていませんか??】
下痢・嘔吐の症状が2週間以上続く場合、またはお薬を飲むと改善するが休薬すると再発がみられる場合は、様々な病気が隠れている可能性が考えられます。系統的な診断アプローチを行い、早期診断することが望まれます。
消化管内寄生虫 消化管内異物 消化管機能障害 消化管腫瘍 食事反応性腸症 抗生物質反応性腸症 ステロイド反応性腸症 |
膵炎 ウイルス感染 腎疾患 肝疾患 副腎皮質機能低下症 甲状腺疾患 など |
診断手順
身体検査
糞便検査
血液検査
レントゲン検査
それでも原因が見つからない場合は…
⇩
超音波検査
バリウム造影検査
内視鏡検査★
このような手順で検査を組み合わせて行うことで、嘔吐・下痢の原因の早期診断につながり、診断結果に応じて治療を行っていきます。慢性的な下痢、嘔吐でお悩みの方はどうぞ一度ご相談ください。セカンドオピニオンでのご来院もお待ちしております。
★なお、内視鏡は食道・胃・十二指腸・上部空腸・回腸・結腸・直腸を直接見ることができます。ポリープや潰瘍などの炎症所見が認められる場合には組織の一部を採取し、病理検査や遺伝子検査を組み合わせて行うことで良性・悪性の判断をして治療を行っていきます。また、内視鏡は検査だけではなく、誤って飲み込んで詰まってしまった異物(おもちゃ、種、プラスチック製品、金属製品など)を大きさによっては取り出せる事ができます。開腹して消化管切開を行うよりも動物への負担が少なく、日帰りで治療できます。
十二指腸にて粘膜浮腫と炎症細胞の浸潤・軽度リンパ管拡張が認められた
なお遺伝子検査にてリンパ球の腫瘍性増殖は検出されなかった
【循環器科】
最近お散歩で歩きたがらず疲れやすい、咳をする…などの症状はありませんか?心雑音がすると先生に言われたことはありませんか?
また、小型犬全般やチワワ・マルチーズ・シーズー・ミニチュア・ダックスフント・キャバリアなどの心疾患を発症しやすい犬種には心臓の精査をおすすめしています。
僧房弁閉鎖不全症 三尖弁閉鎖不全症 肥大型心筋症 拡張型心筋症 |
先天性心疾患 (動脈管開存症・心室中隔欠損症・心房中隔欠損症・肺動脈狭窄症・大動脈狭窄症) 無害性雑音 貧血 心臓腫瘍 など |
診断手順
聴診・身体検査
血液検査
レントゲン検査
心電図
血圧測定
超音波検査
心疾患の確定診断は身体検査とレントゲン検査のみでは困難であることがほとんどであり、超音波診断装置を用いて、心臓の内腔や弁膜の構造、動き、異常な血流、血流の方向や速さなどを計測し診断や治療効果の判定を行います。痛みや危険性がなく負担の少ない検査です。また、血液検査は一般状態の把握や心臓薬をすでに開始している場合にはお薬による副作用が出ていないかを確認します。
【カラードプラ法にて】
心臓の左房から左室に向かって 血液が流入する際に逆流する様子 (赤・青の単色以外の虹色に動く血流を指す) |
【連続波ドプラ法にて】
逆流する血液の流速速度を測定 (5.46m/s) |
計測項目 | 内容 |
---|---|
LA | 左心房の直径 |
Ao | 大動脈の直径 |
LA/AO | 左心房と大動脈の直径の比 |
FS | 心臓の収縮率 |
LVIDd | 心臓が拡張した時の左寝心室の内径 |
LVIDs | 心臓が収縮した時の左心室の内径 |
IVSd | 心室中隔の厚さ |
LVPWTd | 左心室の壁の厚さ |
E波/A波 | 左心房から左心室への血液の流れる速度とそのパターン |
Ao流速 | 左心室から大動脈への血液の流れる速度 |
PA流速 | 右心室から肺動脈への血液の流れる速度 |
SV | 心臓が1回収縮した時の血液の拍出量 |
CO | 1分間あたりの全身への血液の拍出量 |
その他: | 逆流流速(MR・TR・AR・PR) |
眼科検査
目のキズ・ドライアイ・白内障・緑内障などの異常がないか、またはそれらの予備軍ではないかを診断します。実際に涙の量を測ったり検眼鏡や眼底鏡、超音波検査を組み合わせたりして目の表面から奥までしっかりと総合的に検診を行います。
検査 | 内容 |
眼科一般検査 | 視覚の有無や光への反応等を評価します。 |
フルオレセイン染色 | 角膜表面のキズの有無をみます。 |
シルマーティアーテスト | 涙液量を測定し、ドライアイがないかをみます。 |
眼圧測定 | 緑内障がないかをみます。 |
眼底検査 | 網膜や視神経の状態を評価します。 |
散瞳下検眼 | 主に水晶体を隅々まで観察し、白内障の進行度を正確に評価します。 |
超音波検査 | 水晶体,硝子体,網膜といった眼内の構造を評価します。 |
<シルマーティアーテスト>
<超音波検査>
歯科処置
通常の歯みがきでは落ちない歯石を超音波スケーラーで落とし、歯周ポケットまできれいにした後(ルートプレーニング)、フッ素入りの研磨剤で仕上げます。
全身麻酔下での処置になりますが、基本的には日帰りが可能です。
また、歯の状態に応じ、その子に合った歯みがき指導も歯科処置後に行っております。
お口の中を清潔に保つことで予防できる病気もたくさんあります。ワンちゃんネコちゃんの歯のよごれやお口のニオイが気になる方はぜひ一度当院までご相談ください。
☆症例:ミニチュアダックスフント 去勢雄 12歳
<スケーリング前>
<スケーリング後>
診療料金について
東京都獣医師会のホームページ作成ガイドラインに則り、診療料金は掲載しておりません。
当院までお気軽にお電話にてお問い合わせください。
TEL 03-3700-5515